日々の活動(ブログ)
私たちのオーガニック藍ペースト
私たちの藍づくりは、畑で育った新鮮な藍の葉を収穫するところから始まります。
収穫した藍の葉を水に浸し、発酵させた後、空気を送り込むエアレーションを行います。やがて藍の色素が沈殿したら、丁寧に濾過して藍のペーストを取り出します。
こうして生まれるのは、深い藍色と、なめらかで艶のある質感をもつ藍ペーストです。染色だけでなく、紙に描くための天然顔料としても使うことができます。
自然から生まれた、純粋な青。
それは、長いあいだ多くの画家たちが求めてきた色でもあります。
藍の葉からひとつの青が生まれるまで、一つひとつの工程に手をかけ、時間を重ねていく。
そこには、地域の資源を大切に使い、身近な自然とともに暮らすチェンダオの人々の手仕事があります。
私たちのオーガニック藍ペーストは、そんな静かなプロセスの中から生まれています。
藍の収穫と藍色素の抽出工程シリーズNo.3:曝気(エアレーション)
発酵の工程が終わると、藍の生葉を浸けていた液体は独特のマーメイドブルーに染まっています。次の工程が曝気(エアレーション)です。この段階では、液体を空気中の酸素にさらすことで、マーメイドブルーが徐々に藍色へと変化していきます。
私たちは水中ポンプを使って液体を循環させ酸素を取り込んでいます。このとき同時に消石灰を加えます。消石灰には藍の顔料を沈殿させる働きと、藍ペーストの保存性を高める効果があります。藍の顔料を「藍ペースト」の形で抽出するこの方法は、東南アジア全域で広く行われてきた伝統的な手法です。
曝気が終わったら、藍の顔料がゆっくりと底に沈むよう、液体に触れずに一晩そのまま静置します。
藍の収穫と顔料抽出プロセス・シリーズNo.2:藍の顔料抽出 ー 生葉からの水浸出
顔料の抽出は、収穫したばかりの生葉を水に約24時間浸けることから始まります(水浸出法)。この間に発酵が自然にゆっくりと進み、葉の中に含まれる藍の成分が水へと溶け出していきます。透き通っていた水は、やがて美しいマーメイドブルーへと変わっていきます。ただし、この段階ではまだ藍の顔料は生まれていません。次に欠かせない工程が、曝気(エアレーション)です。
24時間の発酵の間、注意深く観察していると、変化が静かに少しずつ進んでいくのがわかります。水の色は無色透明からやわらかなエメラルドグリーンへと移ろっていきます。やがて水面に小さな泡が現れ始め、その色は白からうっすらと水色へ、さらに深みのある青へと変化していきます。同時に、液面にはうっすらと虹色のような金属のような光沢ある膜が広がってきます。これらはいずれも葉から水へと藍がうまく溶け出している証しであり、嬉しいサインです。
生きた植物と向き合う作業では観察することが何よりも大切です。こうした微妙な変化が目の前で次々と起きていくのを見届けることもこの仕事の醍醐味のひとつです。自然のリズムが静かに、そして確かに動いている瞬間を間近で感じることができます。
藍の収穫と顔料抽出プロセス・シリーズNo.1:「種から染料へ」チェンダオの藍収穫シーズン
毎年7月中旬から下旬にかけて最初の藍の収穫が始まります。私たちの藍は無農薬有機栽培で、2年に一度乾燥した堆肥を土に入れて地力を養っています。栽培している品種はインディゴフェラ・スフルティコサ(Indigofera suffruticosa)で、葉が小さく薄いため、十分な量を確保するにはある程度広い栽培面積が必要です。現在、藍畑の広さはおよそ2,000平方メートルになりました。
種まきから収穫までは約4ヶ月。株が十分に育って花を咲かせ始めたころが、葉の刈り取り時です。収穫は手鎌を使い、片手でひとつかみできる分量を束ねてから刈り取っていきます。すべての工程を丁寧に手作業で行いながら、そのつど畑の微妙な状態を観察し、経験をもとにさまざまな条件を細かく調整しています。
私たちが向き合っているのは生きものたちです。土、水、空気、湿気、虫、そして周囲の環境、それぞれがつながり合い、互いに影響を与え合っています。
"バイ・マイ" 夢を持つ若きモン族の母
バイ・マイは、服飾デザインで生計を築くという夢を持つ、モン族の若い母親です。
つい最近まで、彼女は市場で売られている既製の染め布を使って仕事をしていました。
”こよりプロジェクト( Koyori Project )”への参加をきっかけに、彼女はより深いプロセスへと踏み込み始めました。未染色の麻布を自ら選び、天然の藍染めを学び、そして彼女の母が継承してきた伝統的なモン族のろうけつ染め(バティック)の文様を取り入れるようになったのです。
そして今日、私たちのスタジオで2回の天然藍染め体験を経た彼女は、伝統的な藍染めを本格的に学びたいという想いを語ってくれました。その知識は彼女の村の中にまだ生き続けているものの、ゆっくりと失われつつあるものでもあります。
私たちの心を動かすのは彼女の才能だけではありません。学びたいという意欲、懸命に取り組む姿勢、そして毎日の生活の中でも更に成長し続けようとする強さ、そのすべてが私たちを刺激します。
Studio Chiangdao Blueにとって、バイ・マイはチェンダオでもめったに出会えない貴重な存在のひとりです。技術があり、意志があり、未来への明確な夢を持つ彼女を私たちは心から応援したいと思っています。
柿渋との出会い
18年前、北海道で暮らしていたとき、私は初めて柿渋と出会いました。深く慕っていた日本人の女性の方が手を怪我され、田舎のご自宅に呼んでいただいて、日々の家事を手伝うことになったのです。
そこで初めて、柿渋を絹に塗る体験をしました。当時は、柿渋がどんなものかもよく知りませんでした。数か月後には、タイ産の楮紙を使った一閑張りの籠にも使ってみました。布と紙・・・異なる素材でのこのふたつの体験が、静かに私の中に好奇心の種を蒔いてくれました。
その後、二冊の本に出会い、柿渋のことを学び始めました。防水性や保存性、そして陽光を浴びるほどに色が深まっていくという性質……その不思議な魅力は、まるで魔法のようでした。同時にそうした伝統的な知恵が、需要の衰退とともに少しずつ失われつつあることも知りました。あのときの驚きと感動は、今も胸の中に残っています。
日本の北の地で芽吹いたこの旅は、いつしかタイ北部へと続いていきました。実際の暮らしの中で磨かれ、世代から世代へと受け継がれてきた知恵は、記憶の中にとどめておくだけでなく、生きた伝統として未来へつないでいく価値があると私は信じています。
柿渋 — 15年をかけた歳月
15年以上前、日本にいた頃から、私はひそかに柿渋の魅力に引き付けられていました。抗菌性、紫外線防止効果、そして天然の撥水性。その奥深さに引き込まれていったのです。
それ以来、タイの地元の柿を探し歩き、何年もの間、試行錯誤と失敗を繰り返しながら研究を続けてきました。
そして2025年、ついに自家発酵させた柿渋を、布・木・紙を使った作品へと実際に使うことが出来るようになりました。
このワークウェアテイストのフィッシャーマンパンツは、その発酵柿渋で染めたものです。温かみのある橙がかった薄茶色と、ほどよくさらりとした「シャリ感」が自然に生まれています。
自然と時間、そして土地の知恵に根ざした、ささやかでも奥の深い長い旅の結果です。
People of Chiangdao展
2年前、私たちはバンコク出身のフォトグラファーと共に、Makhampom Art Space で "People of Chiangdao" 展を開催しました。
テキスタイル作品は、チェンダオ山の風景と、アッサム茶の交易や物々交換の文化を持つかつての国境の町チェンダオの記憶からインスピレーションを得て生まれました。
藍色、カテキューによるブラウン、蘇木によるピンクの3点の大きなタペストリーを制作し、それぞれに蝶、茶の交易、山の暮らしといった土地の物語をステンシル模様として重ねました。
作品はギャラリー内に吊るして展示され、2年間にわたって自然光にさらされ続けました。
藍とタンニンを豊富に含むカテキューのブラウンは、今も深みと力強さを保っています。一方、蘇木のピンクは、もともと耐光性がそれほど高くないため、時間とともに少しずつやわらかく褪せていきました。
これらの作品は、”天然染料の美しさと耐久性は使用する環境や目的に合わせて色を慎重に選ぶことで初めて生かされる” ということをそっと教えてくれています。
シンプルさが持つ力、絞り、想像力、そしてチェンダオ山
5年前、私たちは”巻き上げ絞り”のシンプルな技法を用いて、ベッドのヘッドボードのための大きなリネン作品を制作しました。
デザインは、ドイ・ルアン・チェンダオ山のシルエットと星の形から着想を得ています。
シンプルな絞りの技法でも、明確なイメージと結びつくことで、深い意味を持つ作品を生み出すことができます。
工程がシンプルであるほど、人は技術に縛られることなく、より自由に想像力へ集中できるのだと思います。
静かに、自由に創造できる場所Artist residency at Studio Chiangdao Blue
オープンまであと少し。仕上げの細部を整えるのみとなりました。
2階には、ドイ・ルアン・チェンダオ山を一望できる広いテラス付きのプライベートルーム。 1階には、染色スタジオに隣接した、ワーキングスペースがあります。
地元の素材から生まれる植物由来の自然色を、布・紙・木を通して探求するための場所です。 柿渋やエボニーベリー(黒檀の実)のタンニンといった、木工や紙の伝統的な文化の中で古くから用いられてきた素材も、ここでの制作に取り入れています。
正解も不正解もない。静かに探り、試し、自由につくるための空間です。
タイと日本をつなぐ静かな創造
Studio Chiangdao Blue は、人が静かに自分自身へと立ち戻るための、穏やかな創造の場所です。
想像力やシンプルな創作を楽しみながら、手、目、耳、香り、感覚という五感と再びつながっていきます。
手仕事や天然藍の美しさを体験するだけでなく、タイと日本の対話の中から育まれてきたクラフトの知恵にも触れることができます。
ここで紹介しているテキスタイルデザインは、「藍」を意味する日本の文字と、「Chiangdao Blue」を表現する北タイの古いラーンナー文字から着想を得ており、日本の伝統的なステンシル技法によって制作されています。
創作の時間とともに、素朴で静かな田舎の暮らしに触れ、山や森からの穏やかなエネルギーを感じることもできます。
特にドイ・ルアン・チェンダオは、北タイを代表するパワースポットのひとつとして知られています。
アーティスト・イン・レジデンス
Artist residency at Chiangdao Blue, Chiang Mai, Thailand 🇹🇭
現在、長期滞在用の住居の建設は70%以上まで進み、6月末頃のオープンを予定しています。
ここは、テキスタイルと自然染色のための静かな創作・制作空間です。土地の素材を活かし、環境に配慮したプロセスと、タイと日本それぞれのクラフト文化から得たインスピレーションを大切にしています。藍に加え、黒檀の実や柿渋といった、タンニンを豊富に含む染料も用いており、布・紙・木など幅広い素材を活用しています。
この長期滞在型プロジェクトは、私が2022年に UNESCO Creative Cities の文化交流プログラムを通じて参加した、金沢での3か月間のアーティスト・イン・レジデンス体験から着想を得ています。現在、私たちがチェンダオの若い世代と共有している多くの学びや教育活動もその経験から育まれてきたものです。
จากใบครามสู่สีคราม — เนื้อครามเปียกจากธรรมชาติสำหรับงานศิลป์
เนื้อครามเปียกที่สกัดจากต้นคราม ที่ปลูกแบบเกษตรอินทรีย์และสกัดในปริมาณไม่มากในแต่ละครั้งของการเก็บเกี่ยวใบคราม เลือกใช้วัตถุดิบที่มีคุณภาพ ในปริมาณที่เหมาะสม ทำให้ได้เนื้อครามเปียกที่มีเปอร์เซนต์ของ pigment ที่สูง เนื้อเนียนละเอียด จนสามารถใช้เป็นแม่สีสีน้ำเงินที่สกัดจากธรรมชาติ เหมาะสำหรับงานเพ้นท์บนกระดาษ เช่น water color paper ผู้ที่ทำงานเพ้นท์ ชื่นชอบงานเพ้นท์ และอยากลองใช้สีครามที่สกัดจากใบคราม สามารถติดต่อสอบถามเราได้ โดยสามารถเช็คช่องทางการติดต่อได้จาก website: www.chiangdaoblue.com
อบอุ่นด้วยรักและความสร้างสรรค์
เป็นอีกหนึ่งวันที่อบอุ่นด้วยความรัก สร้างสรรค์ และเป็น true mindfulness moment ความอบอุ่นน่ารักของทั้งสองคน ทำให้หัวใจของพวกเราใน studio พลอยมีความสุขและ realize มากขึ้นถึงพลังของความรักความเอาใจใส่ซึ่งกันและกันของ Pam&Paul กิจกรรมของวันนี้เป็นของขวัญจากลูกชายและลูกสะใภ้ที่จอง workshops ให้พ่อแบะแม่ได้ใช้เวลาสนุกๆและสร้างสรรค์ร่วมกันในบรรยากาศแบบส่วนตัว
บรรยากาศสบายๆเป็นส่วนตัวและสร้างสรรค์แบบนี้สามารถมอบประสบการณ์ที่น่าประทับใจและได้ชิ้นงานที่ตัวเองเป็นผู้สร้างสรรค์ด้วยทักษะจาก Head, Hand & Heart จริงๆ
Chiangdao Blue อยากมอบประสบการณ์ที่น่าจดจำนี้ให้กับครอบครัว คู่รัก กลุ่มเพื่อน และปัจเจกชนที่อยากหาเวลาอยู่เงียบๆกับตัวเองอย่างสร้างสรรค์

